手指を動かす力を育てるために
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日常生活や学校生活では、手指を動かして行う動作がたくさんあります。(靴ひもやボタンはめ、はさみや楽器、文字を書くなど)
手指を使うためには、土台となる身体の育ちや、視る・触る・触れ合うなど 様々な感覚の育ちが大切です。
ねんねの時期から楽しく遊びながら、視る・触る・触れ合う経験を大切にしましょう。
- 成長にあわせて少しずつ経験を積み重ねよう!
こんなことをやってみよう
( ねんねの頃 / お座りの頃 / 少し大きくなってから )
ねんね〜くびがすわる頃
「
退院後から伝い歩きの頃までの発達をうながす遊びやおもちゃ」については、
NICU退院後のリハビリテーションのページにも、遊びかたの工夫などが記載されています。
あわせてご参照ください。
退院後のリハビリテーションのこと「NICU退院後の「作業療法」- 発達にあわせたあそび(おもちゃ)の紹介 」
<お座り〜ひとりで立つころ>
- 色々なものを触ってみよう(安全に配慮)
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おすわりして両手が自由になり、視界が広くなると、見えたものを触ってみたくなります。
そして触ったものを、口でかじったり舐めたりしたくなります。
感触や重さを感じ、動かす経験は力加減や手応えを感じる感覚を育てます。
小さいものや危険なものの保管に注意しつつ、安全な範囲で大人が見守りながら、色々なものを触らせてあげましょう。
(注:家庭内での事故についての記事もご参照ください。
NICUを退院するころ 「家庭内での事故を防ぎましょう」)
「汚い」や「ダメ」をなるべく言わずにすむように準備しておきましょう。
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- 手づかみメニューをためそう
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手でおもちゃを持ったり舐める経験をたくさんすると、離乳食を食べる事にも興味が向くようになります。
手で触り、匂いを嗅ぐ、口に入れてみる・・
手づかみ食べは、色々な食べ物への興味が増したり、スプーンやフォークを持って食べる動作にもつながります。
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赤ちゃんは初めのうちは「食事」と「遊び」の区別がありません。
ポイと投げてしまったり、つぶしてしまうこともあります。
これはいったいなんだろう??と五感を使って研究しているのです。
手がべたべたするのが苦手で嫌がるような時は無理じいせず、べたべたしにくいもので試してみましょう。
(赤ちゃんせんべいやボーロなど、おやつでも!)
「これは○○だよ。アムアムしたら美味しいんだよ。アムアム・・あ〜美味しい!」と、
大人が見本となり、手でつまんで食べてみせるのも良いでしょう。
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離乳食については、NICUを退院するころのページにも記載されています。あわせてご参照ください。
「NICUを退院するころ / 離乳食のことが知りたい」
- ハイハイは大切です
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ハイハイは手のひら・両腕・肘・肩・足で自分の体を支えます。
左右の手足を体や頭から分離して動かす動作で、手指を自由にうごかすための土台となります。
おもちゃなどで興味をひいて、なるべくたくさんさせてあげましょう。
- おもちゃの使い方はこどもにおまかせ
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たとえば「積み木」は積むもの、と思ってしまいがちですが、なめったりかじったり、カチカチ音を鳴らしたり、
落としたりくずしたりすることも大切な経験です。
1つのおもちゃで、遊び方をいくつ思いつくかな!?
大人も一緒に、あそんでみましょう。
<少し大きくなってから>
着替えやお箸の練習を繰り返すより、こどもが楽しめることを探して、手や身体を使った遊びをたくさんしよう
何かの動作を手伝ってあげる時
初めてのことは、大人がやって見せたり、動作の一部を一緒にやることからはじめます。
二人ばおりでお手伝い(指や手首の向きをガイド)してあげると、
こどもが自分の目で手元を見ることができ、
自分もやっている気持ちになれます。
行程の最後を、
できた!で 締めくくるようにします。
少しずつ大人の介助を外して、こどもだけでできる行程を増やしていきます。
クレヨンなど道具を使うときは机や椅子の調整、
使いやすいものを選ぶのも大切です。(おすすめ道具の項目は
こちらのページへ)
手遊び、指あそびのやり方
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指あそびは手指の動きの滑らかさにつながります。
まずは片手からゆっくり!
上手になったら両手でやってみよう。
お風呂でやると、手があたたまり動きやすいです。
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Point :
形がうまく作れないときは二人羽織で大人が手の形を作ってあげたり、見本を見せます。
3〜4歳ごろから
4〜5歳ごろから
- お父さん指とぱっちん
- (人差し指、中指、薬指、小指を、順番に親指とギュッとあわせます。
片手〜両手で!)
- 1人差し指と
- 2中指と
- 3薬指と
- 4小指とギュッ!
- 「もしもしかめよ」の
歌にあわせて
ゆっくり、くりかえすよ
- クレヨン持ちやすくなるといいな〜
5〜6歳ごろから
- 指折り指たて1-10
- (1から5までは指折り、6から10まで指立てる。
数を数えながらやると数のイメージもつきやすくなります。
「10人のインディアンの歌」などおすすめです)
参考文献
- 「発達が気になる子の脳と体を育てる感覚あそび(鴨下賢一編著)」合同出版
- 「感覚統合をいかし適応力を育てよう1(木村順 監修)」講談社
- 「3 4 5 歳の体・手先の動き指導アラカルト(笹田晢著)」中央法規出版
- 「幼児期の発達症児の特性を見据えた子育て支援 (家森百合子)」姿勢発達の会 講義資料(2021年1月)