6歳から9歳頃のこと
小学校入学後、学校生活で困っていることがないか見守ります。
学校生活に慣れ、楽しく過ごすことができるようになるお子さんが多いのですが、勉強が難しくなってくるにつれて、得意なこと・苦手なことのアンバランスが徐々にでてくるお子さんもいます。
「算数は得意だけど漢字を書くのは苦手」「計算するのは得意だけど文章問題は苦手」「図工は得意で体育は苦手」など、お子さんによって様々です。
得意なことはきちんとできるのに、苦手なことにうまく取り組めないために、学校の先生に「真面目にやっていない」「やる気がない」と誤解されてしまうことがあります。
大勢のお友達と一緒に過ごすと勉強に集中できない、お友達と仲良くするのが苦手、などで自信をなくしてしまい、学校に行きたくなくなることもあります。
お子さん自身が原因や理由をうまく説明できずに困っていることもあります。
適切な手助けや、環境を整えることで充分に力を発揮できる可能性がありますので、ご家庭や学校での様子を外来でお伝えいただき、必要な対応について相談しましょう。
*思春期早発症*
思春期のからだの変化は一般的に女の子で10歳頃、男の子は12歳頃です。
それよりも2-3年早く始まってしまうのが思春期早発症です。
早期にからだが変化することに伴い、一時的に身長の伸びがすすんだのち、最終的な身長が小柄のまま止まってしまいます。
幼い年齢でからだの変化がおきると、お子さんやまわりの人がとまどうことがあります。
年齢や症状に応じて検査や治療を行う場合があり、内分泌科への相談をおすすめします。
【このような変化を念頭においておきましょう】
* 女の子
- 7歳6ヶ月より前に乳房が発育してくる
- 8歳未満で陰毛がはえる
- 10歳6ヶ月未満で月経がはじまる
* 男の子
- 9歳未満で精巣、陰茎、陰嚢などが明らかに発育する
- 10歳未満で陰毛がはえる
- 11歳未満で脇毛、ひげ、声変わり
*読み書きスクリーニング*
小学校に上がってからのフォローアップ外来では、お子さんの「読む」「書く」ことについて保護者の方に簡単なチェック表への記入をお願いすることがあります。
読み書きの苦手さが疑われた場合には、言語聴覚科で「ひらがな読み検査」を行います。
読み書きの苦手さがあるという結果が出た場合、希望があればより詳しい検査を行った上で、学習についてのアドバイスをさせていただくことができます。