神奈川こどもNICU 早産児の育児応援サイト
神奈川こどもNICUに入院となった、体重が小さく(1500g未満)うまれたお子さんの育児を応援するために情報を提供するページです

大きくなってからのこと

ちょっと気になる 「ことば」についてのQ&A 当院の言語聴覚士さんにアドバイスをいただきました。

意味のあることばが、なかなかでてきません。どうしたらいいの?
ことばは、まず「聞いてわかることば」が増えてから(ことばの理解がすすんでから)「話すことば」がでてきます。
ことばの理解をうながすために、幼児ことば(ワンワンなど)オノマトペ(じゃーじゃー、びりびりなど)を使って話しかけてみましょう。
こどもがイメージしやすく、真似もしやすいです。ジェスチャーを使って話しかけるのもよいです。
こどもがなにか興味をもってみているものがあったら、大人も同じものをみながら、実況中継をするように話しかけると、 ことばの意味を理解しやすくなります。

もしこどもが少しでも声をだして「ア〜」など真似しようとしたら、 「そうそう、ワンワン〜!」と嬉しそうに返事をすると、大人が反応してくれたことで、こどもも嬉しくなります。
やりとりの楽しさを感じるのは、ことばをおぼえていく上で、とても大切です。

絵本にのっている犬、写真の犬、近所の犬、どれも共通して「ワンワン」だとわかるのにも時間がかかります。
あせらず、経験をつみかさねましょう。
単語はでてきたけれど、なかなか二語文や三語文になりません。
こどもが話したことばに、大人がひとつ付け加えて話しかけてあげるとよいでしょう。
ことばの遅れはいつ相談するのがいいの?
ことばのでる時期は個人差が大きいため、ことば以外の発達状況もあわせて考えます。
おおまかな目安としては、修正2歳ごろまでに意味のあることばを話さなかったり、大人のことば(ワンワンどこ? など)を聞いて指さしをしなかったりするとき、
修正3歳ごろまでに2語文(あっち行く・ママきて など)を話さない場合に相談をおすすめしています。
耳が聴こえづらい様子があるときには、早めにご相談ください。
うまく話せない音があったり、発音がききづらくて気になります。
カ行、ガ行 は年中さんごろ、
サ行、ザ行、ツ、ラ行は年長さんごろに正しく発音できるようになることが多いです。
正しい発音をこどもに言わせるのではなく、大人が正しい発音をさりげなく聞かせてあげるとよいでしょう。

言語聴覚科での発音の練習は年長さんくらいから行うことが多いので、年中さんで発音が気になる場合は一度相談してみましょう。
吃音(きつおん)についておしえてください
「ぼ、ぼ、ぼくね」のように最初の音を繰り返す
「ぼーくね」のように最初の音を引き延ばす
「・・・ぼくね」のように最初の音がつまる

これらを吃音(きつおん)といいます。
吃音(きつおん)はことばの発達がさかんな2−5歳ごろからでてくることが多いです。

吃音(きつおん)のお子さんのうち およそ7−8割は成長とともにすらすら話せるようになると言われています。 その場合も、ただ様子を見守るだけでなく、適切な対応をとることで、こどもの話し方を楽にできることがわかってきています。
吃音(きつおん)のあるこどもへの接し方はどうしたらいいの?
話を途中でさえぎったり、言いたいことを先取りしたり、こどもの話の途中で質問したりしないようにしましょう。
話し方への注意(例:言い直しさせる、ゆっくり話させるなど)はやめましょう。
こどもに話しかけるときに大人がゆっくりめに話す様にしたり、 こどもが話し終えて、すこし間をおいてから話しかけるとよいとされています。

吃音(きつおん)が数カ月つづいて気になるときには、ご相談をおすすめします。
ことばのなやみをサポートします! -- 言語聴覚士 (ST) 一同 

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